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生データレコードを使うと、サイクラーから出力された元のファイルを無加工のまま Ionworks Studio にアーカイブし、そこから生成されたセル測定に紐付けることができます。これにより、すべての測定について元ファイルまで辿れる明確なプロベナンス(来歴)が得られます。 生データレコードは特定のセルインスタンスではなく、プロジェクトの下に保存されます。1 つの生ファイルを複数の測定のソースにすることも、1 つの測定を複数の生ファイルから組み立てることもできます。

生データを使う場面

以下のような場合に生データレコードを利用します:
  • 未変換のサイクラー出力ファイル(例: .mpr.res.nda.txt、Neware / Maccor / Biologic のファイル)を、そこから変換した処理済み時系列と一緒に保管しておきたい。
  • 測定を、その元となった正確なファイル(およびファイルのバージョン)まで遡って追跡したい。
  • 1 つのソースファイルを複数の測定に分割して保存した場合の記録を残したい(例: 形成 + RPT + サイクリングを含む単一のテストファイルを 3 つの別々の測定としてアップロードした場合)。
  • 複数のソースファイルを 1 つの測定に統合する(例: 途中で一時停止して再開したためエクスポートファイルが 2 つに分かれたラン)。
処理済みデータのみを扱えばよい場合、生データレコードを作成する必要はありません。通常の測定アップロードで十分です。生データはあくまで追加のプロベナンスであり、データの準備データのアップロードの置き換えではありません。
生データレコードはファイルをそのまま保管します。自動的に測定へ変換されることはありません。ファイルの変換はionworksdata を使って引き続き行い、変換結果の測定を別途アップロードしたうえで、プロベナンスとして生ファイルを添付します。

生ファイルをアップロード

ローカルパスまたはオープン済みのバイナリハンドルから任意のファイルをアップロードできます。クライアントはファイルパスまたはハンドルからファイル名を推定します:
引数: 戻り値の RawData オブジェクトには idproject_idnamefilenamecontent_typesize_bytesmetadata、タイムスタンプが含まれます。

リスト・取得・ダウンロード

listitemscounttotal を持つページネーション応答を返します。download_url は署名付きで数分後に失効するため、ファイルをダウンロードするたびに新しく取得してください。

更新と削除

namemetadata は部分更新できます。ファイル本体はイミュータブルです。バイト内容を差し替えるには、レコードを削除して再アップロードします。
生データレコードを削除すると、保存されているファイルと、測定へのリンクがすべて削除されます。紐付いていた測定自体は削除されません。

生ファイルを測定に紐付ける

プロベナンスリンクは多対多で、SDK では測定側にメソッドがあります。添付はバルクかつ冪等で、すでに紐付いているファイルを再添付しても何も起きません。
逆方向 — ある生ファイルから生成されたすべての測定を調べたい場合 — は、生データクライアント側の list_measurements を使います:
測定を削除しても、プロベナンスリンクだけが取り除かれ、生データレコードやそのファイルは決して削除されません。生ファイルは独立した、プロジェクト所有のアセットです。

エンドツーエンドの例

処理済み測定をアップロードしたうえで、元ファイルをアーカイブし、両者を紐付けます:

次のステップ

データの準備

測定をアップロードする前に、サイクラーファイルを Ionworks フォーマットに変換します。

データのアップロード

Python API 経由でセル仕様、インスタンス、測定を作成します。

測定

時系列、プロパティ、ファイルの各測定タイプ。

プロジェクト

生データ、スタディ、シミュレーションを研究テーマごとにグループ化します。